2009-01-01から1年間の記事一覧

<資源有効利用促進法>食品表示を紙で貼った場合は、複合素材として識別マーク表示することが妥当です。

プラスチック包装にラベル表示のために紙を貼った複合素材を用いた食品の場合、重いほうの素材についての識別マークが必要となります。つまり、プラスチック包装の重量比が50%を超える場合はプラマークを、紙の重量比が50%を超える場合は紙マークを表示す…

<資源有効利用促進法>材質表示の下線は主たる材質示しています。

識別表示下の材質表示で下線が引かれている材質は、当該容器包装の主たる材質を示している。 例)プラスチック PE,PET(PEが主たる材質であることを示している。) − http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/law/02/faq/answer_14.html#q42

<資源有効利用促進法>役割名の記載方法にルールはないが、業界内で統一されることが望まれます。

識別マークの下に記載する場合がある役割名についての記載方法については、決まった名称はないが、ばらばらになると消費者が混乱するため、業界等での取り決めに従って役割名を記載することが望ましいです。 http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admi…

<景品表示法>消費者庁の行動は理解できない。

2009年11月10日に消費者庁表示対策課より、ファミリーマートの5ヶ月前の誤表示に対して、優良誤認とのことで措置命令(旧排除命令)が出されました。WEB情報ですと、「株式会社ファミリーマートは、6月17日からホームページ上で10日間謝罪する一方、農林水産…

<食品関連法規>リスクを受容することは生活者のためである

勝間和代さんの「会社に人生を預けるな−−リスク・リテラシーを磨く−−」を読んで、食品に対してもリスクが受容できる世の中になってほしいと切に願いました。 自動車、航空機、電車、薬品、生活用品、そして食品と我々生活者は、適切な対価を支払って、恩恵を…

<消費者委員会>事故発生時の対応について現状把握の段階

11月9日(月)に開催されました標記委員会を傍聴しました。今回の委員会で何か結論が出された訳ではあありませんが、委員会の内容と感想について記録します。1.原因究明機関に関するヒアリング 事故情報の一元化、地方消費者センターの充実、国会の付帯決…

<食品衛生法>既存添加物の販売等調査を開始

平成21年10月5日、厚生労働省は、消除予定添加物名簿の作成に係る既存添加物の販売等調査を開始しました。今回の調査は、既存添加物名簿に名称が記載されている418品目のうち、添加物としての販売等の実態が確認できない125品目であり、前回調査…

<食品衛生法>米のカドミウム基準が見直される。

平成21年10月 6 日(火)に薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会が開催されました。いよいよ米のカドミウムの基準値が改正される見込みです。【審議事項】 -米のカドミウムの基準が1.0ppmから0.4ppmに変更されます。 -定量法は原子吸光のみ…

<食品衛生法>成分調整牛乳には比重の規格がない。

明治乳業の「明治おいしい低脂肪牛乳」(1000ml・500ml)、「明治おいしい無脂肪牛乳」(1000ml)において、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)の比重規格の上限を超える商品があるとのことで、本商品の販売が休止された。 原因は、比重の規…

<食品衛生法>まず方向性を定めると、効率的かつ納得感の高いアウトプットが得られる

本日薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会が開催され、清涼飲料水の規格基準の改正について審議された。今回は、改訂方針に議論に留め、具体的な項目や基準については今後の検討課題とした。 【改訂方針】 <定義> 工場受水までを原水、原料とし…

<景品表示法>公正取引委員会に相談にいってはならぬ。

一月ぶりにブログを書きます。 本日、(財)食品産業センターというところで、連絡協議会が開催されました。この会は定期的に開催され、(財)食品産業センターの活動報告のほか、行政から最近の食品に関する動きについての連絡があります。食品業界の先行き…

<景品表示法、JAS法>「ずわい蟹」虚偽表示が拡大

日本水産に続きズワイガニ虚偽関連で広がりがあった。日本ハムの「北海道のお魚とずわい蟹のソーセージ120g」は、原材料名には「紅ずわいがに」と適正に表示していたが、パッケージの商品名が「ずわい蟹」となっており虚偽の表示となり、販売を自粛した。本…

<景品表示法>今秋設立予定の消費者庁には相談し難くなったね

平成21年6月15日公正取引委員会は、日本水産(株)に対して「ずわいがにコロッケ」の虚偽表示で排除命令を出した。また、同日農林水産省は、JAS法違反でプレスリリースした。日本水産(株)は、すぐに、ホームページで投資家に対してその経緯について説明した。…

<消費者庁>消費者行政への食品関連事業者の対応は必至であると思う

平成21年5月29日参議院本会議で、消費者庁設置法案が可決された。消費者行政のイメージ図を見ると消費者委員会と消費生活センターの役割と実際の機能、食品関係事業者との連携がイメージできない。実際に食品関係事業者にどの程度影響が出るものなのか想像が…

<食品衛生>一般食品原料について許容される加工処理方法は明確になっていない

酵素処理、酸処理などの加工処理をした一般食品を一般食品原料として使用する場合に、許容される加工処理方法は決まっているか? ⇒加工処理方法で一般食品か食品添加物かを区別する基準はないので、許容される加工処理方法は明確になっていない。 【一般食品…

<食品衛生法>やっかいな案件の審議が開始される(厚生労働省えらい!!)

平成21年6月2日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会が開催された。今回の議題は、これまで問題意識を持ちながらマネジメントが困難な故に遅れていた案件であるが、以下の理由により、厚生労働省の姿勢は評価できると考える。 【理由】 アフラ…

<食品衛生>最近の輸入食品に対する検査命令通知で思うこと

輸入食品は、指導検査、モニタリング検査を行った場合で、基準違反が2件(危険度に応じて変わる)見つかると、命令検査対象になる。命令検査対象になると、厚生労働省監視安全課から検疫所等への命令検査の通知に基き、事業者は輸入申請毎に決められた方法で…

<消費者庁>冷静でバランスのとれた判断を期待したい

平成21年5月29日に、消費者庁設置法案が参議院本会議で可決された。本年10月に消費者庁が発足する可能性があるとのことであるが、国民目線、消費者保護を御旗に、権限が強大になり、消費者一辺倒の行政になることを恐れる。例えば、食品においては「こんにゃ…

<食品安全委員会>米のカドミウムの成分規格改正に係る食品健康影響評価について

平成21年5月28日、食品安全委員会化学物質・汚染物質専門調査会汚染物質部会(第2回)が開催された。第1回では評価の概要が説明され、今回は、最新の知見をもとに再度評価し、結果が反映された汚染物質評価書カドミウム(第2版)の案について審議された。【…

<食品衛生>規格基準の適合性は、製造プロセスを管理することで保証される

食品衛生法には、残留農薬、カビ毒、微生物など多くの規格基準が定められている。これらの規格基準への適合性をすべての食品で検査で確認することは不可能である。従って、食品企業は、使用する原料や包装材料の採用や受入れ、製造する工程の衛生管理や製造…

<食品安全委員会>食品による窒息事故に関する食品健康影響評価がスタートする

平成21年5月21日、第286回食品安全委員会が開催され、「こんにゃく入りゼリーを含む窒息事故の多い食品の安全性」に係る食品健康影響評価について、ワーキンググループを設置し、審議を開始することが了承された。 窒息事故は様々な要因により生じて…

<食品衛生法>総アフラトキシンの基準が設定される可能性大

平成21年6月2日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会において、食品中のアフラトキシンに係る成分規格の設定について審議される。論点となる総アフラトキシンに関しては、すでに食品安全委員会で食品健康影響評価が完了しており、平成21年3月19…

<容器包装リサイクル法>リサイクル表示は容器包装リサイクル法では規定していない

社会の物資循環の確保、天然資源の消費の抑制、環境負荷の低減を目的として「環境基本法」が定められ、それを達成するための基本的枠組みを「循環型社会形成推進基本法」で定めている。さらに、廃棄物の処理及び清掃に関する法律として「廃棄物処理法」が、…

<容器包装リサイクル法>食品の容器包装リサイクル法に関連している団体は複数存在する

容器包装リサイクル法は、家庭から出るごみ(容器包装廃棄物)のリサイクル制度を構築し、一般廃棄物の減量と再生資源の十分な利用等を通じて、資源の有効活用の確保を図る目的で制定された法律である。「ガラス製容器」、「PETボトル」、「紙製容器包装」、…

<食品衛生行政>厚生労働省の分割

本ブログの主旨から外れるが、昨日からメディアを賑わしている標記の件について思うところを記載する。そもそも平成13年1月に、内閣機能の強化、国の行政機関の再編成、国の行政組織と事務・事業の減量、効率化等を目的として1府22省庁は、1府12省庁に再編さ…

<食品安全委員会>食品健康影響評価は、開発に負担がかからないことを考慮する必要がある。

平成21年5月1日、食品安全委員会添加物専門調査会(第71回)が開催された。 個別の添加物の食品健康影響評価のほか、「添加物の安全性評価指針の作成について」の議論が行われた。【主な論点】 遺伝毒性発がん物質の定義について酸化ストレス等を除く遺…

<食品表示>複合原材料表示制度について

2種類以上の原材料を使用した原材料(複合原材料)を5%以上使用した加工食品は、複合原材料名の次に括弧書きで、その複合原材料の原材料名を、当該複合原材料に占める重量の多い順に記載しなければならない。この場合、食品添加物は括弧の中に入れず、食品…

<食品衛生>食品の安全衛生及び健全性等を確認する分析方法の最新研究成果

平成21年5月14,15日に、第97回日本食品衛生学会学術講演会が開催された。本学会は、春と秋の年二回開催され、食品の安全衛生及び健全性等を確認(検証)するために必要となる分析方法についての最新研究成果が発表される。 食品企業在籍時代から参加し、毎回何…

<食品安全委員会>こんにゃく入りゼリーを含む窒息事故の多い食品の食品健康影響評価

平成21年5月14日、食品安全基本法第24条第3項に基づき、同法第11条第1項に規定する食品健康影響評価の意見聴取に対する説明が行われた。内閣総理大臣からの意見聴取であり、リスク管理機関としては厚生労働省でも農林水産省でもなく内閣府国民生活局である。…

<米国食品衛生>畜肉等含有食品の米国の輸出検査について

平成21年4月8日に、米国からSPS委員会を通じて、2%未満の畜肉等含有食品についてもFSISの検査を行うとの通報があった。(米国に認定された施設で処理された畜肉等でないものを少しでも使用している食品は米国に輸出できなくなる。) (参考:USDA_FSIS) h…